鉄分は大事。(特にヘム鉄)

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情報系の大学生の自分が2015年に読んだ本のまとめ

はじめに

 今年、といっても8月くらいから、本を読もうと思い読み始めた。はじめの頃は何を読んだらいいかわからなかったが、読み始めてみると一つ読み終わったら次に読みたい本が出てきてハマってしまった。
 今年の振り返りと、あとは少し前の自分のように本を読みたいと考えているが何を読んだらいいかわからないと思ってるような人に向けて書く。
 あと、本の紹介とともにアフィリエイトを貼り付ける。これは、読みたい本に対して自分の財布が寂しく、この記事を書くことで少しでもその補助が欲しいからです。また、最後に自分の欲しい本リストを公開します。優しい人は一冊でも良いので助けてください。
 

読んだ本について

 読む本の選び方だが、本当は自分で本屋に行き自分で考えて読む本を選んだ方がいいのだと思う。しかし、膨大な量の本の中ゼロから自分の読みたい本を探すのは大変難しかった。
 なので、この辺のまとめを見つつ、興味を持った面白そうな本から買い始めた。
 
 
 本はだいたいAmazonの中古、もしくはBookOffで買っている。タブレットも持っているので何冊か電子書籍で購入もしたが、活字の本を読むには紙媒体の方が読みやすいと自分は思った。この違いについては長くなりそうなので省略する。また、大学での専門科目の勉強に使う本も結構購入したが、そういった本はここには上げない。
 

読んだ本の紹介

 では、読んだ本の紹介に移る。本の紹介はジャンル別に、簡単な紹介と面白かった度を星5つを満点として紹介する。 
  紹介する本について、☆の数でソートしようとしたがあえてやめておいた。これらの本を選んだ基準でわかるように、ここで上げた本はどれもみな良い本であり、星の数は単純に自分の感想だからです。各本の紹介については、詳しく書こうとするとネタバレになってしまったり、数行では終わらなくなりそうな本が多々あったのでなるべく短くなるようにしました。
 

SF

SFは、名作と呼ばれる物を端から読んでいこうと思い読んだ。途中で他ジャンルのものを読むことが多くなりまだ読んでいない本があるのでそこを読み進めていきたい。

 

アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))

アンドロイドは電気羊の夢を見るか?  ☆☆☆
アンドロイドが発展した世界で、人間とアンドロイドの違いとは、人間とは何か?を問いかける本。人間ってなんだろうね
 

星を継ぐもの (創元SF文庫)

星を継ぐものガニメデの優しい巨人巨人たちの星  ☆☆☆☆☆
星を継ぐ物シリーズ。ハードSFなのではじめは読むのが辛いが、読み進めていくうちに止まらなくなる。星を継ぐ物だけでも十分な大作だが、次のシリーズを読むとそれが序章だったと感じるのですごい。この辺BTTFみたいだと思った。
 

夏への扉 (ハヤカワ文庫SF)

夏への扉 (ハヤカワ文庫SF)  ☆☆☆☆
自分の発明を奪われた主人公が、それを取り戻す話。サッパリしてるSFなので、軽く読めると思う。あと猫がかわいい
 

一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)

一九八四年  ☆☆☆☆
全体主義ディストピアな世界で、主人公がもがくが・・・という話。書かれた時代のせいなのかもしれないが、全体主義を極端に悪く書いているな、と感じた。(全体主義が良いとは言っていません)
 

華氏451度〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫SF)

 
華氏451度 ☆☆☆☆
舞台は本を読むことが禁止された世界。本を焼くことを仕事にしている主人公が、あるとき本の魅力にハマって・・・という内容。
本を全く読まない妻、本を読んでいるが内容の復唱しかしない上司などに対し、主人公がどう感じるかが面白かった。
 

たったひとつの冴えたやりかた (ハヤカワ文庫SF)

たったひとつの冴えたやりかた  ☆☆☆☆
スター・ウォーズみたいにいろんな宇宙人がいる世界で、3つの短編が書かれている。宇宙人に限らず、未知との遭遇って面白いなと思った。
 

ホラー

角川ホラーを3冊読んだ。小説でのホラーというのは、映画や漫画と異なり音や映像、絵などの直接的な恐怖を受けることがないのでホラーが苦手でも楽しめると思う。

 

黒い家 (角川ホラー文庫)

黒い家  ☆☆☆
サスペンスホラー。サイコパスな人が相手。終盤の追い詰められてる感がすごい怖かった。
 

玩具修理者 (角川ホラー文庫)

玩具修理者  ☆☆☆
表題の短編ともう一つの中編で構成されている。
怖いというより考えさせられる系で、SFよりだと思う。
 

パラサイト・イヴ (新潮文庫)

 
パラサイト・イヴ  ☆☆☆
ミトコンドリアが反逆する本。バイオハザードで慣れてしまっていたせいかそんなに怖さは感じなかった。生物系の人が読むと色々突っ込みたくなるらしいが、自分は違和感なく楽しく読めた。
 

その他小説

ホラー、SF以外のジャンルの本をあげる。これらの本はあまり力を入れずに読めるので、息抜き感覚で読んでいた。

 

大聖堂 (上) (ソフトバンク文庫)

大聖堂  ☆☆☆
中世イギリスで大聖堂を巡る人々の話。長い。人物ドラマとして面白かった。ただ、大聖堂自体になじみがなく大聖堂の構造とか説明されても全く思い浮かばなかったのが残念だった。わからない名前出てきたら画像をググりながら読むと良いと思う。 
 

塩狩峠 (新潮文庫)

 
塩狩峠  ☆
昭和ぐらいのキリスト教の人の話。泣ける、というレビューを見て読んだが、自分にはキリスト教色強すぎて微妙だった。
 

中島らも『ガダラの豚』全3巻セット (集英社文庫)

ガダラの豚  ☆☆☆
考古学者のおっさんがアフリカに行って呪術者と闘う話。真面目かと思いきや結構ふざけてるので、TRICKとかSPEC好きな人なら楽しめると思う。 
 

オリエント急行の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

オリエント急行の殺人  ☆☆☆
オチが有名すぎてネタバレ不可避な本。呼んでる途中でオチを思い出してしまった。ただ構成は見事で面白い。もう少し推理小説を読みたいと思った。 
 

桐島、部活やめるってよ (集英社文庫)

桐島、部活やめるってよ  ☆☆☆
高校の一つの出来事を元に、高校生の心の動きを事細かに描写している。登場人物のスクールカーストがはっきりしているので、どの人に共感できるかでその人がわかりそう。
 

The Rosie Project: Don Tillman 1 (Don Tillman Series)

The Rosie Project  ☆☆☆☆
唯一の洋書。確かビルゲイツが勧める本の中にあったと思う。理系の研究者が、婚活するぜ!って本。読みやすく面白い内容だった。英語で本を読むと、感情表現とか、よりネイティブな感覚がわかる・・・気がする。ちなみに和訳も出てるようである→ワイフ・プロジェクト
 

カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)

カラマーゾフの兄弟 (上巻のみ)☆☆☆
大学生のうちに読んでおいた方が良い本で必ず上がっている気がする。ロシア文学で、カラマーゾフ一家の話を題材にいろんな人の欲が書かれている。非常に読みにくいので読むのに気合いが要る。中、下巻を読んでいないので読まなければ・・・
 

アルジャーノンに花束を〔新版〕(ハヤカワ文庫NV)

 
アルジャーノンに花束を ☆☆☆☆

知能にハンデを持つ主人公が、頭の良くなる手術を受け、天才になり・・・という話。主人公の知能レベルが変わっていく中で、周りの人との関係も変わっていく。読者としては客観的に見られるが、実際自分が作中の登場人物だったらどうだろうか・・・と考えながら読んでいた。

 

役に立つ系

物事の考え方や物理、科学について書いている本。とても役に立つ本が多かった。

東大とかハーバードの先生が書いたって煽りが多い

暗号解読〈上〉 (新潮文庫)

暗号解読 ☆☆☆☆☆
 シーザー暗号から現代の暗号に至るまで、その発明と解読の解説とドラマを読みやすく、わかりやすく書いてある。暗号について全く知らなくても楽しめる。結城浩先生の暗号技術入門も冬休み中に読む。 
 

これからの「正義」の話をしよう (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

これからの「正義」の話をしよう ☆☆☆☆
古代から現代まで、どのように正義の考え方が進化してきたか、そしてこれからはどうするべきが、みたいなことが書いてある。大切なのは結論を決めることではなく、質問をして、考えて、議論することである。と学んだ。 
 

沈黙の春 (新潮文庫)

 
沈黙の春 ☆☆
50年ぐらい前に書かれた、化学物質を森に撒きすぎててこのままじゃ人類やばいよ、って内容。たぶんこの本が出たおかげで今なんとか地球が終わらなくてすんでいるのかな、と思った。内容は古いが大事なことが書いてあると思う。 
 

知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチ (講談社+α文庫)

知的複眼思考法 ☆☆☆☆☆
単一的な物の見方ではなく、複数の角度から物事を考える方法を身につけるべく、本の読み方、文の書き方、物の考え方を詳しく説明してくれる。実際に身につけるのは大変だと思うが大変参考になった。
 

明日の幸せを科学する(ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

 
明日の幸せを科学する ☆☆☆☆☆
題名が某宗教っぽいが、Stumbling on Happinessという本の訳なので全く関係ない。また、内容も幸せになるためにはとかではなく、人間の脳がどのように機能し、考えているかの解説がメインで、そのうえで間違いを犯さないためにはどうするか、ということが書いてある。最終的な結論だけでなく、自分たちの脳が以下に間違いを犯しやすいかを知ることができるだけでも読む価値がある。 
 

主役はダーク 宇宙の究極の謎に迫る

主役はダーク ☆☆☆
こちらもふざけた名前ではあるが、東大の物理の先生がダークマターとかの宇宙の話を解説した本。わかりやすく書いてあるが、著者が終始ふざけているので冗談を聞きつつ大切なところを読む力が求められた。
 

情報系

情報系の人向けの本で、特に専門的でないものをここにあげる。

 

How Google Works (ハウ・グーグル・ワークス)  ―私たちの働き方とマネジメント

Googleの中の人が、How Google Worksについて書いている。優秀な人を集めて自由にやらせとけ、みたいな内容で凡人はどうすればいいんだ、と思った。
 

珠玉のプログラミング―本質を見抜いたアルゴリズムとデータ構造

 
珠玉のプログラミング  ☆☆☆☆

コードを書いて問題を解決するために、どういう点に気をつけどう考えていくかが書いてある。競技プログラミングみたいな内容であり、実際の業務には役に立たないと思えるかもしれない。しかし、大事なのは考え方であり、この本の内容ぐらいはできていないとだめだと思う。

 

リーダブルコード ―より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニック (Theory in practice)

リーダブルコード ☆☆☆☆
コードを書く人におすすめする本のなかだと必ず登場する本。変数名とかの単純なところから、コード全体の設計まで、どうすれば読みやすくなるかが書いてある。内容自体は難しくないが、身につけるには練習とレビューが必要である。
 

それがぼくには楽しかったから (小プロ・ブックス)

それがぼくには楽しかったから ☆☆☆☆

Linuxを開発したリーナス・トーパルズの自伝。技術の話ではなく、なぜそれを作ったか、何を考えていたかが書いてある。 雲の上の人のように感じるが、本を読むと印象が変わると思う。

 

おわりに

 以上29冊でした。思ったより少なかったので、来年はもっと読みたい。おすすめの本があったら是非紹介してください。

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